タオルの干し方

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以前勤めていた部署で、タオルを洗って干すという仕事がありました。何てことはない、誰にでもできる簡単な仕事です。私は最初こそ時間をかけて丁寧にやっていましたが、慣れてくるにつれて短時間でできるようになってきました。「少ない労力でキレイに」をモットーに、私の仕事はどんどん早くなっていきました。

そんな中、職場に新人くんが加入。タオルの干し方は、私が教えました。「慣れたら効率よくできるようになるよ」と。

ある日、久しぶりにタオルを洗う番が回ってきました。物干し場に行くと、前日の洗い物が干してあります。そこには、驚きの光景が広がっていました。

タオルが干してあることに変わりはありません。ただ、見たことがないくらい、シワもなく、折り目正しく、美しく干されていたのです。

前日のタオル当番は、あの新人くん。こんなに丁寧に教えた覚えはありません。彼はおそらく、時間をかけて、それは丁寧に干したのでしょう。

慣れてきたのをいいことに、最低限の労力で効率よくこなしていた自分を、深く反省しました。そして、次の「おさしづ」を思い出したのです。

小さいようで大きなもの、大きなもの小さきものの理があるから大きものや。日々勤め小さいようで大きい。(M23.6.23)


大きなことを成し遂げるには、日々の小さな勤めを積み上げることが大切なのです。タオルを干すくらい、何てことはありません。どうせすぐ使うのだから、あそこまでキレイに干す必要はない。でも、そんな仕事に100%の力を注ぐことのできる彼は、おそらくどんな仕事に対しても一生懸命取り組んでくれるはずです。そして、親神様もその日々をご覧になり、にっこり笑っておられることでしょう。


「日々勤め小さいようで大きい」。
肝に銘じて、今日も御用に励みたいと思います。