2021-01-01から1年間の記事一覧

研究ノート:原典を読む前に

私は最近、原典を読む難しさに直面しています。さっと読み飛ばしてしまえばなんてことはないのですが、きちんと理解しようと思うとなかなか難しいのです。その原因は一体何か。 そればズバリ、原典を読むための下準備を怠っている、ということです。予備知識…

歯磨き

ある日、私は職場で昼食をとり、歯を磨いていると、先輩が現れ、私を見て興奮気味に言いました。「すごい! 歯磨きしてる! かりもの大事にしてるねえ!」 私はあっけに取られました。「そうなんです!」と言えたらかっこいいのですが、特に何も考えずに毎日…

名前を呼んで

「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」 私たちは誰かに会ったとき、あいさつをします。「近頃の若者はあいさつもできない」という声を聞くこともありますが、人と人との関わりがあいさつから始まることは、あまり異論のないところだと思います。 私の周…

絶賛された卵焼き

妻から料理の手ほどきを受けている私。最近は卵焼きにはまっていて、朝食やお弁当、そして夜のおつまみにと、巻きに巻きまくっています。 ある日、おつまみに卵焼きを作って二人で食べていると、妻が口を開きました。「水加減がいい。油の量もいい。焼き加減…

水と神とは同じこと?

私が以前つとめていた部署の給湯室に、張り紙がされています。「水と神とは同じこと 水を大切に」。かわいいしずくのイラストと共に書かれた筆文字が全体の調和を生み出していて、なかなかのデザイン性です。しかし私は、その紙を初めて見たときから、微妙な…

研究ノート:おさしづの「場」

このブログは、日常生活の中に生きる教理についてつづるもので、皆さんの信仰生活に少しでも資するものを、という思いで書かせていただいています。ただ、しばらく続けてきて、普段考えていること思いつくままに書いてみたい、とも思うようになりました。は…

農作物と私たちの信仰

先日、親里で行われた田植えに参加しました(写真はそのときのものです)。そのもみ種は、本部で勤められた、はえでづとめで供えられたものです。かんろだいに供えられたもみ種が苗となり、田に植えられていると思うと、感慨深く感じました。毎年のことなが…

仕事と私、どっちが大事…?

お道では、「誠」の大切さが説かれます。『天理教教典』には「誠真実」という章が設けられていて、日常的にもよく聞かれる言葉です。しかし、「誠とは何か」「誠の心はどういう心か」ということについては、あまり言及されていないように思います。言葉の意…

夕食当番

先日、生まれて初めて夕食を作りました。お恥ずかしいことに、これまで台所に興味がなく、一人暮らしの経験もなかった私は、ごはんを作ることと無縁の生活を送っていたのです。なぜ作ろうと思ったかというと、妻と一緒に動画配信サイト「YouTube」の料理動画…

破れたセーター

私は、10年前に買ったセーターを今も愛用しています。5年ほど前、ひじに穴が空いて、母があて布をして修繕してくれました。しかし最近になって、袖口、脇、首元、果ては背中にまで穴が空き、白のワイシャツを下に着ると、白いまだら模様ができるまでになって…

妻の口癖

妻の口癖は、「おいしい」。 何を食べても、「おいしい」と言います。家で母が作る料理にも「おいしい」。自分でつくったおかずにも「おいしい」。外食しても「おいしい」。食事中はずっと「おいしい」。 私はどちらかというと、「おいしい」と思っても口に…

暇になりました

先月、長らく続いていたある仕事が一段落し、それまでより早く家に帰れるようになりました。精神的にも肉体的にも楽になり、余裕のある生活を手に入れたのです。 そんな私は、目まぐるしい日々を送っていた反動から、「僕、暇になったんですよ」と色んな人に…

「かりものの理」はどこから

リクエストを頂きましたので、今回は「かしもの・かりものの理」について書きたいと思います。「かしもの・かりものの理」は、昔から「教えの台」と呼ばれ、お道の教えの根幹ともいえる大切な教理です。しかし、「はじめに聞いてしまいまで分からない」「千…

コロナ時代はご守護とともに

新型コロナウイルスの感染拡大によって、私たちの生活は一変しました。振り返ってみると、日本で流行しだした頃は「このパンデミックをどう考えるか」という議論がさかんに行われていたように思います。教内においても、おふでさきやおさしづなどを参考にし…

誕生日に思う

去る2月16日に誕生日を迎えました。たくさんのメッセージを頂き、ありがとうございます。何度迎えても、誕生日はいいものですね。28年前、第一子として生まれた私は、大病をすることもなくすくすくと育ちました。大学生になると、要領の悪さも手伝って、学業…

心は自分のものか

「かしもの・かりものに理」については、「体は神様からのかりもので、心だけが自分のものだよ」という説明がよくされているように思います。体→神様のもの、心→自分のもの、という構図が分かりやすく、初めて聞く方にも理解しやすい説明だと思います。 しか…