食べても身に付かないのは

私は、身長180センチ、体重58キロのジャニーズ体型です。ところが、今まで誰からもジャニーズ体型だと言ってもらったことはありません。不思議で仕方がないことです。要するに骨川筋右衛門である私は、食べてもなかなか太らない体質なのです。昔、ある方から…

米袋を運んで

2年前のある日、30キロの米袋を運んでいたときのことです。華奢で非力な私ですが、全身の力を総動員してなんとか運び終えました。ほっとしたところで改めて米袋を見ると、少し位置がずれているのが気になりました。微調整をしようと米袋を持ち上げたとこ…

研究ノート:原典を読む前に

私は最近、原典を読む難しさに直面しています。さっと読み飛ばしてしまえばなんてことはないのですが、きちんと理解しようと思うとなかなか難しいのです。その原因は一体何か。 そればズバリ、原典を読むための下準備を怠っている、ということです。予備知識…

歯磨き

ある日、私は職場で昼食をとり、歯を磨いていると、先輩が現れ、私を見て興奮気味に言いました。「すごい! 歯磨きしてる! かりもの大事にしてるねえ!」 私はあっけに取られました。「そうなんです!」と言えたらかっこいいのですが、特に何も考えずに毎日…

名前を呼んで

「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」 私たちは誰かに会ったとき、あいさつをします。「近頃の若者はあいさつもできない」という声を聞くこともありますが、人と人との関わりがあいさつから始まることは、あまり異論のないところだと思います。 私の周…

絶賛された卵焼き

妻から料理の手ほどきを受けている私。最近は卵焼きにはまっていて、朝食やお弁当、そして夜のおつまみにと、巻きに巻きまくっています。 ある日、おつまみに卵焼きを作って二人で食べていると、妻が口を開きました。「水加減がいい。油の量もいい。焼き加減…

水と神とは同じこと?

私が以前つとめていた部署の給湯室に、張り紙がされています。「水と神とは同じこと 水を大切に」。かわいいしずくのイラストと共に書かれた筆文字が全体の調和を生み出していて、なかなかのデザイン性です。しかし私は、その紙を初めて見たときから、微妙な…

研究ノート:おさしづの「場」

このブログは、日常生活の中に生きる教理についてつづるもので、皆さんの信仰生活に少しでも資するものを、という思いで書かせていただいています。ただ、しばらく続けてきて、普段考えていること思いつくままに書いてみたい、とも思うようになりました。は…

農作物と私たちの信仰

先日、親里で行われた田植えに参加しました(写真はそのときのものです)。そのもみ種は、本部で勤められた、はえでづとめで供えられたものです。かんろだいに供えられたもみ種が苗となり、田に植えられていると思うと、感慨深く感じました。毎年のことなが…

仕事と私、どっちが大事…?

お道では、「誠」の大切さが説かれます。『天理教教典』には「誠真実」という章が設けられていて、日常的にもよく聞かれる言葉です。しかし、「誠とは何か」「誠の心はどういう心か」ということについては、あまり言及されていないように思います。言葉の意…

夕食当番

先日、生まれて初めて夕食を作りました。お恥ずかしいことに、これまで台所に興味がなく、一人暮らしの経験もなかった私は、ごはんを作ることと無縁の生活を送っていたのです。なぜ作ろうと思ったかというと、妻と一緒に動画配信サイト「YouTube」の料理動画…

破れたセーター

私は、10年前に買ったセーターを今も愛用しています。5年ほど前、ひじに穴が空いて、母があて布をして修繕してくれました。しかし最近になって、袖口、脇、首元、果ては背中にまで穴が空き、白のワイシャツを下に着ると、白いまだら模様ができるまでになって…

妻の口癖

妻の口癖は、「おいしい」。 何を食べても、「おいしい」と言います。家で母が作る料理にも「おいしい」。自分でつくったおかずにも「おいしい」。外食しても「おいしい」。食事中はずっと「おいしい」。 私はどちらかというと、「おいしい」と思っても口に…

暇になりました

先月、長らく続いていたある仕事が一段落し、それまでより早く家に帰れるようになりました。精神的にも肉体的にも楽になり、余裕のある生活を手に入れたのです。 そんな私は、目まぐるしい日々を送っていた反動から、「僕、暇になったんですよ」と色んな人に…

「かりものの理」はどこから

リクエストを頂きましたので、今回は「かしもの・かりものの理」について書きたいと思います。「かしもの・かりものの理」は、昔から「教えの台」と呼ばれ、お道の教えの根幹ともいえる大切な教理です。しかし、「はじめに聞いてしまいまで分からない」「千…

コロナ時代はご守護とともに

新型コロナウイルスの感染拡大によって、私たちの生活は一変しました。振り返ってみると、日本で流行しだした頃は「このパンデミックをどう考えるか」という議論がさかんに行われていたように思います。教内においても、おふでさきやおさしづなどを参考にし…

誕生日に思う

去る2月16日に誕生日を迎えました。たくさんのメッセージを頂き、ありがとうございます。何度迎えても、誕生日はいいものですね。28年前、第一子として生まれた私は、大病をすることもなくすくすくと育ちました。大学生になると、要領の悪さも手伝って、学業…

心は自分のものか

「かしもの・かりものに理」については、「体は神様からのかりもので、心だけが自分のものだよ」という説明がよくされているように思います。体→神様のもの、心→自分のもの、という構図が分かりやすく、初めて聞く方にも理解しやすい説明だと思います。 しか…

「何でも喜ばせてもらいなさい」

天理教では、「喜ばせてもらいなさい」とよく言われます。とくに、良くないことが起こったときや、自分の意志に反する選択を迫られたときに、親など目上の方から言われることが多いようです。 では、例えば病気やケガをしたとき、「喜ばせてもらいなさい」と…

鳴物の歴史は生きている

3カ月ほど前、人生で初めて「鳴物を教えるように」と御命を頂きました。未来に胸膨らませる20代の若者に、打ち物の手ほどきをせよとのことです(私も20代ですが)。 鳴物の打ち方を復習するとともに、その歴史も一応調べておこうと思い、本などを読みあさっ…

天理教の先生

小学校からの友人Tとフィアンセの話(7月30日投稿「これでええねん」)から、もう一つ。 Tが学校の先生をしているのは知っていましたが、フィアンセの職業は知りません。尋ねると、Tとは別の学校の、これまた先生でした。彼女は自然の流れで、私の職業を尋ね…

人のあやまちは

4年ほど前から、『信者の栞』を読んでいます。これは日記とともに毎日のルーティンワークになっていて、私の生活には欠かせないものになっています。 すでにご存じの方も多いかと思いますが、目次をあげておきましょう。 一 みかぐらうた 一 親神様の御守護 …

かりものの世界に生きる

昨年、8年使い続けたパソコンを買い替えました。以前のものは起動するのに3分もかかっていたのに、新品くんはなんと10秒。すべての作業が快適になりました。 ある日、いつものように作業をしていると、突然画面が真っ暗になり、電源が入らなくなってしまい…

透明のビニール傘

ある雨の日のこと。 私は、傘をさして帰途についていました。家の近くの細い路地を進んでいると、向こうからいたいけな少女が歩いてきます。高校生くらいでしょうか。彼女はずぶ濡れになり、何か悟りを開いたような、神々しい顔つきで歩いていました。雨から…

話の聞き方

朝づとめの後に詰所で行われる「朝席」に参加していたときのこと。そこでは、毎朝2人ずつ、5分程度のひとこと話をすることになっています。その日、ある女子青年Mが八足の前に座り、話を始めました。 私の大学の後輩で、普段から親しくしている彼女は、話上…

「これでええねん」

「久しぶり! 今日ヒマ?」 幼なじみのTが結婚することになり、フィアンセを連れておぢばにやってきました。天理に初めて来たという未信の彼女を神殿案内した彼は、もうひとりの幼なじみMに会いに行く前に、私に電話をかけてきたのです。 Tは「俺、天理教や…

「こうまん」をなんとかしたい

私には、得意なことがあります。 それは、人の欠点を見つけることです。いやらしいですね…… 見つけようと意識しているわけではなく、どうしても目についてしまうのです。時には、それを本人に突きつけてしまうことも。今まで僕に傷つけられたという体験のあ…

きゅうりの収穫

最近、家庭菜園を始めました。荒れた土地を父と耕し、妻と苗を買って植え付け、日々のお世話は主に妹が、というように、家族総出で育てます。 そして時は流れ、収穫の季節に。 ある日の朝、きゅうりが見事に成っているのを見つけました。恥ずかしながらスー…

「理解」と「体解」

信仰には、大きく2種類あると思います。 「理解」している信仰と、「体解」している信仰。体解とは深谷忠政先生の造語で、頭で理解している状態にとどまらず、からだ全体で、まるごと分かったという状態を指します。信仰者なら、誰しも教えを「体解」したい…

タオルの干し方

以前勤めていた部署で、タオルを洗って干すという仕事がありました。何てことはない、誰にでもできる簡単な仕事です。私は最初こそ時間をかけて丁寧にやっていましたが、慣れてくるにつれて短時間でできるようになってきました。「少ない労力でキレイに」を…